NEW BUSINESS
02
がんの予防、治療、
その後の人生に寄り添い、
自分らしく生きるために役立つ
サービスを届けたい
アフラックは、がん保険の提供だけではなく、がんの予防から治療、予後にわたる幅広い領域において、お客様一人ひとりに合った最適なソリューションを提供していくことを目指している。がんに関するさまざまな課題の解決に取り組むスタートアップ企業等とパートナーシップの可能性を追求し、「キャンサーエコシステム*」におけるヘルスケア事業の構築に向けた取り組みをスタート。このミッションを担う部門の社員2名が、今後に向けた課題や抱負を語った。

*キャンサーエコシステム・・・がんおよびがん患者を取り巻く、身体的・医学的な問題、精神的・心理的な問題、さらには就労や経済面を含めた社会的な問題などを包括的かつ総合的に解決するために、患者とその家族を中心として、医療者、職場・学校、行政(国や自治体)、民間の団体(NPO法人や患者団体)、企業などさまざまなステークホルダーが連携、協業するためのプラットフォーム

安部 賢次郎
Kenjiro Abe
コーポレートデベロップメント部
コーポレートデベロップメント第二課
2018年 入社
スタートアップ企業のメンバーとディスカッションを重ねる日常から、意思決定スピードの違いなど、さまざまな刺激を受けるという。新しい技術や事業に対する多角的な視点が養われることから、所属部門には人財の成長を促進する機会も多いと感じている。
櫻川 勇輝
Yuki Sakuragawa
コーポレートデベロップメント部
コーポレートデベロップメント第二課
2011年 入社
契約部、成長戦略推進部、新契約プロジェクトなどを経て、ジョブポスティング制度を利用して新規事業推進部(現コーポレートデベロップメント部)へ。「キャンサーエコシステム」の構築に取り組む中で、連携するグループ会社やスタートアップ企業のメンバーから日々さまざまな学びを得ているという。
Session 1
がんと向き合う人に安心を届けたい。
創業から受け継がれる「想い」
安部
アフラックは、1974年に日本で初めてがん保険を販売した会社です。その後、医療の進歩や生活環境の変化とともに、がんに苦しむ方々に寄り添った保険を提供することで、多くのお客様に安心をお届けしてきました。全ての事業活動には、「がんに苦しむ人々を経済的苦難から救いたい」という創業の想いを出発点として、「『生きる』を創る。」というブランドプロミスに象徴されるコアバリューが受け継がれています。
櫻川
その意味でアフラックは日本において最も長くがんと向き合い、がんと闘う方々の声に最も多く耳を傾けてきた保険会社でもあります。このため、アフラックという会社には、がんをとりまく環境変化や新たな課題に率先して応え、新しい価値を創出していこうという行動規範が培われているように感じています。
安部
近年、医療技術が急速に進歩する中で、がんの予防から治療、予後といわれる治療後の生活に至るまで、幅広い領域でITなどを活用した革新的なヘルスケアサービスが展開されようとしています。このような状況の中で、アフラックががんに関連する優れたサービスをワンストップでお届けすれば、お客様により大きな「安心」を提供できると考えています。
櫻川
私たちが所属するコーポレートデベロップメント部は、アフラックにおいて新規事業を推進する役割を持つ部門です。その中で私たちのチームは、がんと向き合うお客様により広い領域で安心という価値をお届けするために、「キャンサーエコシステム」におけるヘルスケア事業に向けて、スタートアップ企業等との協業を検討しています。
安部
私たちが目指すのは、がんに罹患されていない人には予防のためのサービスを提供し、もし罹患された場合には治療の最適化を図っていただくこと。さらには予後の生活にもしっかりと寄り添い、お客様が自分らしく生きるために役立つ総合的なヘルスケアサービスを提案していくことです。
Session 2
アフラックの企業資産をフルに活かして、
一つひとつ新ビジネスを具現化していく
安部
がんの予防・治療・予後に至るそれぞれの領域でお客様に最適なサービスを提供するため、がんに関する課題の解決に取り組むスタートアップ企業等へのベンチャーファンドによる出資や協業など、さまざまなパートナーシップの可能性を探っています。
櫻川
その際、保険事業の枠組みにとらわれず、さまざまなスタートアップ企業と協業できるよう、保険業とは異なる事業内容のグループ会社を新たに設立し、連携体制を整えています。ベンチャー関連の投資支援業務を担うアフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社(以下、AIP)と、ヘルスケア関連事業を担うHatch Healthcare 株式会社です。
安部
私たちコーポレートデベロップメント部は、協業先のスタートアップ企業等と議論を重ね、どのようなビジネスモデルを構築するかを検討する役割を果たしています。AIPはスタートアップ企業ごとに企業価値を評価して出資を検討し、Hatch Healthcareはサービス創出と運用というミッションを担い、三位一体で取り組んでいます。AIP やHatch Healthcareと密接に連携する中でヘルスケア業界のビジネストレンドや新技術などに関する情報に触れることができ、日々刺激を受けながら業務に取り組んでいます。
櫻川
それに加えて、協業を検討するスタートアップ企業の意思決定の速さにはいつも驚かされています。打ち合わせの場でさまざまに議論を交わし、「では次回のミーティングは一週間後に…」という動きでは少し遅いと思われることもあります(笑)。スタートアップ企業ならではの仕事の進め方や世の中に新しい価値を生み出そうとする想いの強さから、ビジネスパーソンとして多くを学んでいます。
Session 3
チャレンジを積み重ねていくことで、
がんに対する社会の意識を変える
安部
今後、具体的なヘルスケア事業を展開していく過程で、お客様一人ひとりに最適なサービスを提供することで、がんの予防・治療・予後のプロセスで途切れることなくお客様の不安を「安心」に変えていかなければなりません。
櫻川
今後も引き続き、お客様や社会が抱えている悩みや課題を正しく把握し、適切な解決策となるサービスを考えていきたいと思っています。もちろん新規事業に100%正しいという正解はありませんが、自分自身やチームが納得できるまで、根気強く考え抜くことが重要です。
安部
また、一つのサービスが実現できてもそこで満足するのではなく、そのサービスを持続的に成長させていく姿勢が大切であると思います。そして、お客様や社会にとって価値あるサービスの提供を続けることで、より多くの方々に利用していただき、評価していただく。こうしたプラスの循環を実現したいと考えています。
櫻川
「キャンサーエコシステム」の構想が実現すれば、がんの早期スクリーニングを受診してがんを早期に検知できる。もし罹患しても、どこで自分に合った治療が受けられるのかがすぐ検索できる。あるいは、がんとともに生きる人が集まるコミュニティサイトを訪問できる…といった体験が可能となります。そうなれば、社会全般のがんに対する「マイナスの意識」を変えていくことにつながるのではないか、と期待しています。
安部
世の中にはさまざまなヘルスケアビジネスがありますが、がんに特化してここまで長期的な視野で総合的なサービスの提供を目指す保険会社は存在しません。その意味からも社会的な意義はとても大きいと考えています。
※所属部署は取材当時のものです。